4.最近の二つの長崎の縁

在京長崎応援団塾

2010年01月19日 02:18

今回のプロジェクトを進める過程で知ることとなった、東西二つの長崎を結ぶ絆は以下の2件だ。本当は、我々の知らないところにたくさんの絆が張り巡らされているかもしれない。ここに紹介できなかった未知の絆を世に紹介する役割は、この文章を読んだ読者の皆さんに委ねることとしたい。



(1)長崎大水害
1982年夏、九州の長崎は未曾有の豪雨に見舞われた。この日長崎海洋気象台での19時~22時の降水量は例年6月の平均雨量に匹敵する313mmとなった。死者262名をだした長崎大水害である。この惨事を知った東京の長崎の皆さんは立ち上がった。町内会長の「九州の長崎も同じ長崎だ。みんなでできることをしよう!」との呼びかけに応じる形で、古新聞や着古した衣料などを集め、総額100万円程度の義捐金を九州の長崎に贈ったそうである。実に心温まる話だ。

(2)寄席
落語が大好きな長崎在住のMさんが、十数年前に、落語情報誌で東京に「長崎寄席」なるものが定期的に開催されていることを知り、東京、豊島区の東長崎までその寄席を聞きに来た。そこで、東京で「長崎寄席」を主宰されているSさんと意気投合、以来、東西の長崎を繋ぐ素晴らしい関係が続いているとのこと。Mさんは「長崎寄席」のノウハウを活かし、九州の長崎で「もってこーい寄席」を定期開催するようになったほか、数年前には東京の「長崎寄席」関係者十数名が九州の長崎を味わい、そして、もちろん「もってこーい寄席」を聞きに、長崎まで大旅行を行ったとのこと。寄席つながりならではの笑いに満ち溢れた交遊のようです。


写真は、「長崎寄席」、「もってこーい寄席」のちらし。